未だ健在!原色(国鉄色)の583系と485系の並び
8/10
2日前とは出だしは同じだが、東京からは「やまびこ11号」で直接盛岡に
向かうスケジュールとなる。
前日の疲れ故起きられるか心配だったが、さすがはこういう時*だけ*は
しっかり目が覚める^^;
小田急始発から722Mにいつも通り乗り継ぎ、山側のボックス席に座る。
藤沢を出るやいなやウトウトっと睡魔が襲う。^^;
大船を出るあたりで乗車している113系とは違う、しかし妙に聞き慣れた
モーター音が反響するように聞こえてきた。何気に目をあけると。。。
目の前に583系が並走している!!!とたんに眠気が吹っ飛ぶ。
あわててDVを取りだして回りの視線もそっちのけで撮影開始。どうやら甲
子園高校野球福島県代表校の応援列車だった様だ。しかし、車内に人影は
なく、どうやら帰りは新幹線で帰った様だ。(つまり回送列車)
なるほど、これで1編成捻出する為には「はつかり」「はくつる」で1運
用削って捻出せざるを得まい。たぶんもう1編成は検査でドック入りして
いるんだろうとか予想する。
実際には8/14に残る1編成が大阪で確認されており、また8/17にも8/10に
私が見た編成が12連で共に甲子園臨で活躍しているのを確認されている。
すなわち、増結3連残り1本を除いて総出演のフル活動だったことを後で
知ったのだった。
一時向こうよりこちらが先行しかかるが、こちらは戸塚の停車であっさり
向こうは貨物線を走り去っていってしまった。しかし、列車のタイミング、
乗車位置、どれを取っても奇跡としか言い様のない出来事であった。
東京に到着して今回は有楽町寄りのホーム端へ向かう。すでに人が並んで
いるが座れない程ではない。
2度ほどお世話になった「つばさ111号」が出ていき、12番から「とき403
号」が出ていくと、列車の入線となった。今回何度目か考えたくもない200
系への乗車となる。
そういえばあと2ヶ月もしないうちに長野行新幹線が開業となり、すでに
ほぼ完成している隣の20/21番ホームが使われる様になると、この12/13番
は欠番となり、22/23番ホームにシフトすることになる。また、東北系と
上越系で発着番線がやっと別れる為、このホームから「あさひ」が発車す
ることもなくなる。何より「とき」の列車名がついに「たにかわ」に変わっ
てなくなってしまうことになる。161系から延々と続いた名称も、35年半
の歴史を閉じてしまうのだ。
当然のことながら山側の2列を。。。といきたい所だったが、直前でアウ
ト、3列シートの窓際に座る。
やがて定刻になり発車、上野大宮と停まってほぼ定員、まぁ、ほぼ定員で
収まる程度には混雑もひどくなかった。
列車の次の停車駅は仙台、のはずだが、郡山と新白河の間のトンネルを出
た所で急停車というほどではなくユルユルと速度を落して後に停車した。
「ん?何事か?」と思った所で案内放送が入る。
「ただいま「こまち」車内におきまして、お客様が非常ベルを押されたの
で停車いたしました。車両故障ではありません、状況がわかり次第またお
知らせします。ただ今「こまち」車内におきまして。。。」
わざわざ「車両故障ではない」と断りを入れるあたり開業から「こまち」
の車両故障によるトラブルの多さを物語っているような気が。
さらに「業務連絡、こまちの車掌さん、12号車を調べてください、12号車
です。12号車を確認ねがいま〜す。」という放送が。ん〜、筒抜けだけど
(承知なんだろうけど)いいのかなと思う。10分ほどしてから、
「お知らせいたします。「こまち」車内の非常ベルは解除されました。列
車はまもなく発車いたします。お急ぎの所もことに申し訳ありませんが、
今しばらくお待ちください。列車はまもなく運転再開となります。」とい
う放送が入り、停車してからおよそ15分ほどしてやっと動きだした。なに
があったかはまぁ、わからず仕舞い。
また「ただ今、北海道南部に置きまして、大雨により、津軽海峡線、江差
線、函館本線、室蘭本線は列車の運行を見合わせております。お急ぎの所
まことに申し訳ありませんが、青森から先、函館札幌方面に行かれるお客
様、列車のダイヤが乱れておりますので、駅のアナウンスにご注意下さい。」
というアナウンスも。台風の影響だろうか、北海道に渡るにはちょっと苦
労しそうな気配であった。後に津軽海峡と江差両線は運転再開のアナウン
スは流れるのだが。。。
郡山工場の脇を通過する際、再度確認してみたら、検査出場直前らしい3
連はまだあったものの、解体場のサロはすでになくなっていた。解体され
てしまったのか?
結局盛岡には17分延の9時50分に到着。さすがに最高速度で走ることを前
堤にスジが設定されていると遅れを取り戻すことは不可能な様だ。
さて、めざす583系であるが、今日の1本目はもとより間に合わない。で、
2本目は在来ホームにおりるとすでに入線していた。編成は、昨日の133号
の編成である。というわけであっというまに調査終了、せっかく1番で東
京から駆け付けているのに、これではもったいない気もしなくはない。
「はつかり5号」が自由席はおろか指定席車の通路までかなりの人を乗せ
て出ていく。こちらは函館直通でも未更新の原色の485系だった。
そのまま改札を出て盛岡駅前を再度ブラつく。今日こそはわんこそばを食
べる心積もりだ。盛岡駅ではちょうどこの日、駅フェスタということで、
駅前広場に会場を設置中であった。まもなく開催だ。
ロータリーの向かい、ほぼ真正面の位置にフジ純正30分仕上げのラボを見
つける。なぜに昨日まで気がつかなかったのか。(気がついていればその
日に現像に出して、撮影ミスをリカバリーできたのだが。。。)フィルム
は昨日帰宅した際に家に置いてきてある。とりあえずかなり消費した400の
ンネガフィルムを補充する。結果的には必要なかったが。
さらにあるいて開店準備中の蕎麦屋を発見。「わんこ蕎麦をやってますか?」
と尋ねると食べ放題(ちょっと意味合いが違う気が)で2500円のメニュー
があることを教えてくれる。開店になったら寄ることを伝えてとりあえず
その場を去る。そのまま駅前をまっすぐに(東に出る形で)歩き、北上川
の川岸に出る。天候は一応晴れているが台風の影響か雲が流れていて、い
つ急変するか判らない。(後にわんこ蕎麦の挑戦中に雨になるのだから)
そのまま川沿いに少し歩いて後再び駅に戻った。
本当なら次の583系が到着するまで4時間ほどあるのだから、当然盛岡近郊
の未乗区間の乗車を行ないたいのだが、花輪線にしても山田線にしても往復
するには時間が足りないのである。つくづく昨日大館から花輪線に乗ってお
けばよかったかなと思うが後の祭りである。また、それなら途中の温泉にで
もとも考えたが、これも滞在時間が取れないのであきらめる。
アテもなく地下街をブラついて後時間になったので件の蕎麦屋へ。そう、盛
岡に来ている理由にこれもあるのだから、十分なのだ。
蕎麦屋に入ってわんこ蕎麦を注文する。渡される前掛け。^^;いや、蕎麦を
打つんじゃないんだけど、^^;(そういう意図ではもちろんない。^^;)
一応TVで見てわかってはいるが、念の為尋ねる。椀に蕎麦を入れていきます
から、それを食べて下さい。時間をかけるとおなかが膨れてしまいますから、
できるだけ短時間で次々と食べられた方が数はいけますよ。とのこと。
さて、蕎麦が用意されていよいよスタートである。
結果は45杯、50はとか考えたけど、この後ホテルでダウンするわけでもない
ので、後々の行動に支障が出ないことを考えてやめにした。いや、それでも
とてもおなかがきつい。しばらく蕎麦はいい。とか(その場では)思った。
およそ1時間をかけて店を後にする。ちなみに成人男性で40〜50杯が一般的
だそうで、まぁ、人並みには食べたことになる。でも、正直蕎麦好きな人間
がすることではない(蕎麦を味わうわけではなく、ただ食うだけ)と思った。
店では同じように子供!2人がわんこ蕎麦に挑戦していたが、30杯強でギブ
アップ。よせばよいのにその直前で注文したので、約9杯が無駄になった。
まだまだ時間はあるが、しかし、腹は満腹。動くに動けなくなったので、駅
コンコース内の案内(待合室も兼ねている)で時間を潰す。
暇つぶしがてら再び新幹線ホームにあがり、「やまびこ」と「こまち」連・
解結風景をビデオに収める。
よくみるとホームには新幹線には本
来必要のない色灯信号機まであるではないか。そして、連結作業はホームか
ら係員の無線による「あと2m、あと1m、やわやわ〜、やわやわ〜、停まれ〜、
停まれ〜」の指示が「こまち」の運転手に送られる。そう、これは貨物の構
内入換の連結指示と同じなのである。貨物と新幹線、一見なんのつながりも
なさそうであるが、鉄道のシステムではこういった共通点があったりするの
である。
解結と連結を1通り見た所でまだ時間はあるが在来ホームに戻る。
すると、3番にブレートレインが停まっているではないか!側面表示は「団
体」を掲げていたのだが、車内に乗客の姿はなく、擦れ違い的にここで新幹
線に乗り換えた模様で、先頭にいくとEF81に「エルム」のヘッドマークが。
本来なら5時半に通る列車が、大雨の影響で8時間遅れで到着したことにな
る。気がつかなかったが、少なからず前には「北斗星6号」あたりも通った
はずで、在来ホームに張り付いていたらとちょっと残念。やがて身軽?になっ
た編成で上野へ(おそらくは回送で)走り去っていった。この日の折り返し
下りをどうしたのかは不明だが、尾久区は大変だったに違いない。あるいは
仙台または福島あたりを始発にして新幹線で輸送したか。。。
折り返し「はつかり13号」になる函館からの「はつかり14号」は15分ほどの
遅れ、やはりまだまだダイヤは乱れているようだ。そのため臨時の583系の
回送の方が先に到着、昨日の119号の編成で、3日連続で確認したことにな
る。やがて遅れている14号も到着。こちらは今日も3000番代車であった。
その後の2本もスジから想定できる編成に変わりはなく、考え方によっては
不発に終わった。やはりに昨日の113号の編成が今日の「はくつる81号」に
なる様だ。とは言うものの、9本中8本を確認でき、うち6本の調査ができ
たのだからよしとしよう。問題は残りの車をどう捕まえるか、とりわけ12連
の運用がほぼなくなってしまったので、サハネと組んでいるモハネユニット
をどう調査するかがこれからの課題である。
さて、いよいよ今後こそ東京に帰る。一昨日と同じく「やまびこ・こまち54
号」である。今日は2日前と違って7分前に「やまびこ144号」が仙台〜盛岡
間を延長運転されているが、福島で抜かれるのであまりメリットがない。実
際、54号がほぼ定員だったのに対し、144号は3割にもみたない乗車率であっ
た。
新幹線ホームに上がる前に土産物屋をうろついておみやげを買う。家族が帰っ
てくるまでしばし間があるのだが。食べ損ねた?冷麺と南部せんべい、そして
希望の盛岡駄菓子を探すが、セットになったものはなく、断念する。あと、待
ち時間にと小岩井のアイスクリームを。。。(今日はビールはなし)
夕食として南部季節弁当(しゃけ、いくら)を買う。結局の所昨日の鮭はらこ
と変わらないのだが。^^; しかし、もう1種の(うに、ほたて)は食べられな
のであった。^^;
11番ホームに上がり、200系の入線を待ち、乗り込む。山側の2列席(E席)も
日課の様だ。発車を待ってから弁当を平らげ、到着までの間寝ることにする。
くりこま高原あたりから記憶が怪しくなり、気がついたら大宮到着前だった。
東京まで行き、今日はそのまま東海道に乗って帰ることにする。明日からは会
社だ、さすがに早く体を休めることを優先にする。20時03分発の国府津行きに
乗り、藤沢で小田急に乗り換えて帰宅。今日は事実上日帰りだが、16時間の旅
と、そして3日に渡る調査行の旅は終わった。
(終)
(1997年8月10日 記:たいちょ〜)