名鉄から2010年度中には7000系パノラマカーを廃車すると公式にアナウンスがなされ、
あと3年以内には名鉄の看板車両として40年以上活躍をしてきたこの系列が見納めとな
ることが決定しました。
少年時代に乗り馴れ親しんで来たこの車両がなくなるのは悲しいことですが、地元を離れ
乗る機会もほとんどなくなってしまっていたこの車両達に別れを告げるべく、久々に乗車
し、また撮影してきましたので、想い出のアルバムとしてお送りします。
暫時古い画像も足していく予定なので、完成見込みは不明ですが、まずは先日の画像から
Upしていきます。
中部国際空港(駅)でのパノラマスーパーとの並びもあと少し
今回の目的は撮影もさることながら、先頭車特等席でかぶりつきで名古屋駅を通ること。
となると確実を期す為には始発から乗ることを前提としなければいけない。
名古屋を通るP運用は、基本的に新可児、各務原線岐阜〜中部国際空港、河和間の運用なので
どちらかに行かなければならない。P4連口の運用が金山〜常滑間なので、そちらの確認も
兼ね、未乗車の空港線にも乗車することを考えると(さらに撮影のロケハン)中部国際空港
に向かうことは必然であった。
名古屋に到着したのは夕方4時半を回った頃、入手した運用表で確認するも、丁度タイミング悪く
2本は犬山方面に、もう一本にも追いつけそうにない状態。
とりあえずやってきた急行豊橋行で神宮前まで移動する。その直前に出た急行空港行に追いつけるかと
思ったが、、、直後に特急河和行に追い掛けられるので、そんな悠長ではなかった。
神宮前で17時02発の急行河和行に乗り換える。やってきたのは3500系+31xx系の6連、
最前部に乗り込んで前方かぶりつきをする。^^; びっくりしたのはその前面展望の良さ。
パノラマカーのかぶりつきクロスシートではないし、運転席もあるが、負けず劣らずの展望が
そこにあった。その時、パノラマのDMAはしっかり生き残っていることを実感でき、やや安心
もしたのであった。
撮影予定の豊田本町を通過、午前中の撮影は車体側面に光が回りそうにないことに気が付いたが、
とりあえず候補のまま、明日敢行することを決意する。大江を通る時に側線を確認、ここに2本
ヒルネしているはずだが、、、
手前に5701F、奥にP6がいることは確認できたが、番号までは無理だった。太田川に到着、ここで
一旦降りる。
(太田川での撮影はこちらを参照)
太田川でやっと1本17時14分着の普通でP4(7035F)を確認できた。出だしがいきなり不効率だが、 撮影よりも今日は乗車と言い聞かせる。
P4を1本確認したしということで、17時22分発の特急で空港へ。もっと寄り道した方がよかった
かもしれないが、空港には18時10分過ぎに到着。。。まだ1時間近くもあるが、ここで夕食
駅に戻って来たのは40分過ぎ、ここの第一優先は席の確保故、神経質な位に時間を優先。
待つことしばし、アナウンスと共に見える4条の光、まぎれもなくパノラマカーであることの証でも
ある。4灯は名鉄ではパノラマカーのみに許された(6000系中期以降でらしく見えるものがあるには
あったが)ものであったが、JR東海にとってコンプレックスになったらしく、373/383と特急型は4灯の
デザインが踏襲?されることとなった。
編成は7013F、2次車の6連で中間は4連化で抜かれ、今は7050型100番代という両ドア車が
ラッシュ対策で組まれて6連に戻されている。同様の編成が7005F(こちらは1次車)、7007F、
7009Fの3本と8次車の7045Fの計5本存在する。
到着してすぐに席を確保、時間まで撮影に回る。
パノラマカーの特徴的な前頭部分
この車が40年以上前に登場していたとは。。。
発車時刻が近付いて来たので、車内に戻る
展望室、これが特別料金なしで乗れる。なんて幸せ!
前よりに寄って、窓上中央部にあった光電管式のスピードメーターはさすがに現存しない
席に座って、この席だけは通路側がいい!
エアコンです。「足をかけないで下さい」の札も昔から
後で気が付くことになる、初期型のサッシの特徴部分
名鉄の車両には必ずある成田山のお守り、7014号車はここに
逆に展望席から車内後側を眺める
展望席の席番はドア側から9,10,
11,12と続いて12ABCDが最前席
やがて発車時刻となり、静かに発車。。。ではなく、発車まえに必ず3重和音の電警が鳴る。 これも昔から、ただ、昔は路電譲りの発車ベル(チンチン)の後だった記憶だが、ドアが閉まる前に 鳴らすようになっていた。でも、健在なのが嬉しい。
意外にも外は小雨、その中をパノラマとのすれ違い、4灯ライトというだけで分かる。。。
小雨も途中で止んで、宵闇の中を疾走する。先程来た道を戻る形で、太田川、神宮前、そして、
金山で本日発のミュージックホーン吹鳴、これをこれ!、これがなくては。
さらに中日球場前→ナゴヤ球場前→そして先日山王と三たび名を変えた山王駅の進入で1フレーズ
の吹鳴、そう、私がトレインシミュレータでやる時と同じ、つまりは昔ながらの吹鳴。嬉しさが
こみあげる。そして、いよいよ今回の最大のヤマ場、新名古屋改め名鉄名古屋駅到着に向かって
の高架から地下に減速しつつ駆け降りる、制限45km、しずしずと駅構内へ、
ホームの明かりが近付いてくる、軽く電警、思わず心の中で呟く「鳴らせ!」
その時答えるかのように、フルフレーズの吹鳴!そう、これを味わいたくて今回乗ったのだ!
もう、ここで降りても十分、堪能できた。でも、できればもう少し、、、
名古屋を発車、ある意味戦後そのままの地下区間、制限が解除され、再び高架に向かって駆け上がる。
昔なら特急で岩倉までノンストップだが、それはかなわない、栄生を出て名鉄の醍醐味の1つ、枇杷島分岐点
を通過する、ここも制限45!、
独特の三角線を過ぎ、制限が解除されると犬山線きっての直線区間、昔はここから一気にフル加速、
スピードメーターは110km/hに達して岩倉まで突っ走ったものだった。
そうしたら、こちらもやはりフル加速、中小田井の先の制限95km/hで減速するまで、昔ながらの
走りをかいま見せてくれたのであった。。。
十分堪能できたので、上小田井で下車、発車していく7013Fを見送って、乗り納めとしては十分すぎる 成果を得たのであった。。。
翌日は心置きなく撮影に、目を覚ましたのは8時過ぎ、ちょっと出遅れたか、支度して朝食の後
名古屋からまずは8時44分発の快速急行で神宮前へ。まぁ、先を急ぎたい思惑もあったのだが、
気がつかなすぎていた。
神宮前について金山寄ホーム端で撮影開始、豊田本町に行ける普通列車は9:04まで待たなければ
ならない。その間の時間調整であったのだが、9:00時発の普通豊明行がP4(7043F)ではないか、、、
さらにその直後9:02発河和行急行は、
7005FのP6連、
幸か不幸か7000系P6の並び
出発していく7007F、9:04発の準急犬山経由の岐阜行。右に乗る予定の9:04発普通知多半田行が。
河和方面が多少遅れていたので撮影できたとも言える。
慌て気味に撮ったので影が被ってしまった。^^;
すぐさま普通知多半田行に飛び乗る(3500系の4連)
神宮前の次が豊田本町で、(パノラマ以外の撮影はこちらでも。)
降りてすぐ神宮前側のホーム端へ、暖冬と言われつつ、暖かい連休のはずだが、さすがは名古屋、伊吹颪の風はやはり冷たい。(なので、この季節はあまり名古屋(尾張)で撮影したくないのだが)
とりあえずやってくる列車を撮影記録も兼ねて分け隔てなく撮りつつ、9:24発の金山行まで待つ。
やって来たのは7025Fの4連、P4の電動幕編成(7011,7017,7047F)が個人的に好みなのだが、昨日から1度も出会えずにいる。しかも、昨日の運用から1本は7035F、もう1本もオリジナルであることが判っているので、今回は無理そうだ。
さらにその直後、快速急行金山行のP6が通過する、P6は全編成巻付となる様に差し換えられている。
さらに先ほどの金山行が折り返し知多半田行でやってくるまで撮影を続ける。不運なことにその間に
もうP6はやってこない。けど、ここでこのまま待っていても側面は当分まだ逆光のままだ。
寒い中を待つことしばし、やってきた9:46発の知多半田行で大江へ、直後を追い掛けてくる先ほどの
7019Fを大江で撮る為だ。(結果としては豊田本町で撮影する方がよかったかも)
最後尾、7026Fの展望室から前を眺める。
大江では特急、急行退避とのこと、編成、形式写真を撮るいいタイミングになった。
しまったことに追い掛けて来た急行は空港行のP6(7013F)だった。
4連は6連と比べて重連用のジャンパー栓やエアホースがいかめつい。
ここで入庫する編成を捕らえる場所を探すもなかなかいい場所がない。築港線ホームに行こうとしたが すでに朝の運転は終了していて改札が通れない、やむなく上りホームから撮影することに
下り本線から上り本線を跨いで入線してくる回送(K)7019F
上り待避線と築港線の間の線を通って
そのままいきなり留置線へ、雰囲気は松本に似ている気がした。
もう1本の留置線には昨日と同じく5701Fがヒルネ継続中だった。
昨晩パノラマ乗車で通った時、奥の編成は7001Fであることが判っていたが、並び的に
どちらがどの運用であるかが判明した。
目的を果たしたので急行河和行に乗る。やってきたのはP6 7003F!、最前部まで走って当然
先頭かぶりつき席へ、聚楽園で下りホームからだと、上下邪魔されずに撮影できそうなことを
再度確認、後で戻ってここでも撮影することを検討することにする。
そしてふたたび太田川へ、このまま河和方面に行っても仕方ないし、ここでしばし撮影することに する。
乗って来た急行(7003F)を見送る。ちなみに1番には先ほどの普通知多半田行(7025F)が
出番は14時過ぎと重役出庫?のP4(7033F)
普通佐屋行(10:45発、7041F)と太田川止(10:44着、7035F)のほぼ同時入線、
タイミングは日によって当たりはずれがありそう。
2本撮るには当たり、同時という意味でははずれであった。
この2本並びはこのタイミングだけ。貴重とも言える。
さらに7035Fが午前中は太田川折り返しで普通常滑行になるので、転線中に急行犬山経由
岐阜行が先ほどの(7005F)の折り返しでやってきた。7035Fの中に組まれている中間車
(7055-7156)は元は7005Fの中間車である。
さて、太田川での撮影もこれくらいにして、さらに南へ7035のかぶりつき席で向かう。 ロケハンにも最適と言えよう。
太田川留置の7033Fと
空港折り返し新可児行(7013F)とすれ違う。迫力の一瞬
こちらは元白帯改装車であったので、後年つけられたデジタル速度計が残る。
そのアップ(80km/hで走行中)
シートモケットは変わったが、仕切りの化粧板等に改装車の名残りを残す。
そして、6次車ではサッシの形状が違うことに気が付いた。
結局なかなかよさそうな場所を決められないまま、新舞子まで来てしまい、ここで下車
編成を撮るには河和線の阿久比あたりに行った方がよさそうなのか。
折り返して長浦で下車、日長方面に歩く。途中の踏切で構えることにした。狙いは先ほどの
普通の折り返しと、P6の空港行である。さすがにここまでくると効率も悪くなる。
実はやや失敗を強引にリカバったもの。
こちらもベストでの撮影は失敗、その前打ちだったりする。^^;
とにかく風が冷たい、やっぱり聚楽園に行こうと決意する。
15分くらい待って普通で聚楽園に、撮影するなら急行停車駅のそばにした方がいいと実感。
聚楽園では急行(7007F)と
先ほどのさらなる金山折り返し(7035F)を撮影。
さて、これからは編成としては今までの繰り返しになるということで、西枇杷島と甚目寺に 留置されている編成の確認をすることにした。今日もパノラマかぶりつきに何度も乗れて、 乗る方も満足できているので、普通金山行(13:40発)で金山まで、金山から14時13分発の 急行で甚目寺へ
甚目寺にいたのは7045Fであった。
須ヶ口には佐屋から7041Fが戻って入庫、入換中
西枇杷島には三角線の所に7037Fがヒルネ
名古屋まで戻って遅い昼食を取り、一路豊橋へ、今回の乗車、撮影は終了のはずであった。
しかし、お目当ての編成、7009,7011,7017,7047のどれにも会えていないのが残念で、なにせ
P4はどれも非幕、そこで、伊奈に昼寝している編成の確認ができればと、豊橋から伊奈を往復す
ることにしたのだった。
結果は、、、7011Fには会うことができた。でも、会いたいTOP3に会えないとはなぁ。。。sign
7011Fはさらに最後まで特急改装車だったので、先頭の逆富士型の方向板の形状やシートもまだ
特急仕様のまま。。。
それでも追っ掛けとしては十分な成果を得て、満足して帰途に着いたのでした。まぁ、撮影ならばまた 来れるしと。
編成別車両カタログ(07/3/27追加)
←豊橋
7001F 7001-7152-7757-7758-7051-7002 7002F
7003F 7003-7154-7755-7756-7053-7004 7004F
7005F 7005-7156-7105-7106-7055-7006 7006F
7007F 7007-7158-7107-7108-7057-7008 7008F
7009F 7009-7160-7109-7110-7059-7010 7010F
7013F 7013-7164-7111-7112-7063-7014 7014F
7019F 7019-7070-7751-7752-7069-7020 7020F
7045F 7045-7086-7103-7102-7087-7046 7046F
7011F 7011-7162-7061-7012 7012F
7017F 7017-7068-7067-7018 7018F
7025F 7025-7088-7085-7026 7026F
7033F 7033-7060-7159-7034 7034F
7035F 7035-7056-7155-7036 7036F
7037F 7037-7058-7157-7038 7038F
7041F 7041-7082-7081-7042 7042F
7043F 7043-7754-7753-7044 7044F
7047F 7047-7090-7091-7048 7048F
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