切削に必要なもの

勝手な主観により、重要度を★で表しています。
★★★ これがないと切削できない!
★★ ぜひ揃えましょう
なくてもいいけどあると便利
★★★
PC(パソコン)
モデラはPCからデータを送って制御するのでPCがないと話になりません。 モデラ付属の制御用ソフトウェアはWindows用なのでWindowsマシンがいいでしょう (Macintosh用もあります)。 モデラはPCからはプリンタの一種に見えますので、単にデータを送るだけであれば Windowsが動けばどんなマシンでも大丈夫です。 データ作成もするならもう少しメモリやCPUパワーが欲しくなりますが、現在店頭で 販売されているクラスであれば十分です。 私は現在はSHARP Mebius(CPU:Mobile PentiumII 333MHz, RAM:128MB)を使用していますが、 その前はCPU:Pentium 150MHz, RAM:32MBというマシンでも十分使えていました。
注意点として、モデラはパソコンとはいわゆるパラレルケーブルで接続するのでパラレルI/Fが必要です。 最近のパソコン、特にノートパソコンはパラレルI/Fのない物がありますので注意しましょう。 USB-パラレル変換器でも使えるかもしれませんが、私は未確認です。
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パラレルケーブル
モデラには付属していませんので別途揃える必要があります。
★★★
エンドミル
切削する工具です。 ドリルに似ていますが、横向きにも切れる点が異なります。 スピンドルユニットに取りつけて使用します。 刃先が平らなストレートエンドミルや刃先が球状のボールエンドミルなどがあります。 材質もハイスや超硬といった種類があります。 ハイスは通常のドリルと同じ材質ですが、プラ板を切削するだけであっという間に 切れ味がおちてしまいます。 超硬は耐久性に優れますがその分高価です。 (ストレートで1本約5000円、ボールエンドミルだと1本約1万円。 ハイスはだいたいその半額。)
刃径も0.1mmからいろいろありますが、エンドミルには横向きの力が加わるため 刃径が細いほど刃長が短くなり、切削できる厚さ(深さ)も少なくなります。 私は通常はφ1.0を、細かい切削が必要な場合にはφ0.5を使用しています。
刃径と刃長の例
刃径 刃長
φ0.3 0.8mm
φ0.4 1.2mm
φ0.5 1.2mm
φ1.0 2.5mm
φ3.0 10mm

モデラにはシャンク径φ6のスピンドルユニットが付属していますので 通常はシャンク径φ6のエンドミルを使用します。 それ以外のシャンク径のエンドミルを使用するときは別売りのスピンドルユニットを購入することになります。
★★★
両面テープ
切削材料を固定します。 なるべくしっかり固定しないと切削の際に対象物が飛んでいってしまいます。 しかしあまりしっかり固定すると切削終了後にパーツを剥がすのに苦労します (場合によってはせっかく仕上がったパーツが破損してしまいます)。 いろいろ試してみましたが、ニチバンの「セルタック」が一番使いやすいようです。 モデラの説明書でも推奨されています。
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捨て板
ワークプレートの上に貼り、その上に切削材料を貼って使います。 これによりエンドミルが材料を貫通してもワークプレートを傷つけずに済みます。 捨て板はなるべく厚い方が反らなくていいのですが、 その分切削できる厚さが減ります。 私はホームセンターでみつけた端材(もみの木)を使用していますが、 ちょっと木目が強すぎるようです。 できれば木目のあまりない木を選ぶといいでしょう。
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薄手の紙
Z軸座標合わせの際に使用します。
★★
古歯ブラシと爪楊枝
削り粉を落とすのに使用します。
★★
ノギス
パーツが指定寸法どおりできているか確認します。 モデラは誤差が多少出ますので、ぴったり指定した寸法にはなりません。 精度が必要な時は誤差も考慮して作図する必要があります。

卓上クリーナー
モデラは削り粉が結構出ます。 削り粉を吸い取るのに使います。 削り粉は吹き飛ばしてはいけません。 可動部の隙間に入ってトラブルの原因となります。

懐中電灯
モデラ内部は陰になっていて暗いため 刃先の位置を確認したりするのに使います。

彫刻刃
切削し終わったパーツを捨て板から剥がすのに使います。

虫眼鏡
パーツの仕上がり具合を確認するのに使用します。


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