切削

1 作図
作図の項参照
2 ワークプレートに捨て板を貼り付ける
一度貼っておけば当分そのまま使えます。 途中で剥がす必要はないので強めの両面テープで固定しています。
3 面出し
捨て板の表面は平らとは限りません。 そこに直接材料を固定すると材料がねじれたり傾いて固定されたりするので、 捨て板の表面をモデラ自身で一度削ってやります。 これでモデラのXY座標面に平行な平面が得られます。 エンドミルの先端は捨て板に軽く擦るようにセットします。 全体を削ればいいので、深さは0.1mmで十分です。 何度も使っていると捨て板の表面が荒れたり、 時間がたつにつれて捨て板が反ったりしますので、 時々は面出しをしてやります。 この機能はモデラ付属のソフトウェア(Modela Player)にあります。
4 材料貼り付け
これから削り出すパーツに合った材料を固定します。 固定は両面テープで行います。 切削の力はかなり強いので、 途中で飛ばされることがないよう材料より一回り広めに両面テープを貼り、 材料をしっかり固定します。
5 エンドミルの取り付け
これから切削するパーツの形状に合わせて最適なエンドミルを選び、 エンドミルをスピンドルユニットに取り付け、 スピンドルユニットをモデラに取り付けます。 細いエンドミルほどインコーナーを直角に近く削れますが、 その分刃長が短くなりますので、 材料の厚さとインコーナーのRを考慮してエンドミルを選びます。 エンドミルはスピンドルユニットにできるだけ短くセットします。 長いとその分刃先がぶれやすくなります。
6 Z軸座標合わせ
Modela Playerを使ってXY座標の位置を適切に指定し、 モデラ本体のUP/DOWNボタンを使ってエンドミルの先端が 材料ぎりぎりの位置になるようにエンドミルを降ろしていきます。 薄い紙をエンドミルと材料の間に挟み、 それが多少摩擦があるものの引き抜ける程度にするのが良いようです。
7 画像準備中 荒削り
Modela Playerでエンドミルの移動速度やピッチを指定し、 荒削りモードにして荒削りを行います。 モデラではエンドミルの回転数は変更できませんので、 硬い材料の時は移動速度を落とすことで対応します。 XYピッチはエンドミルの直径の6割くらいがよいようです。 切削深さは材料の厚さ+0.2mmくらいにしておくと材料を貫通できます。 切削時間は形状の複雑さにもよりますが、 Nゲージの20m車の側板で1〜2時間くらいです。
8 画像準備中 仕上げ削り
Modela Playerで仕上げモードにして仕上げ削りを行います。 XYピッチはモデラで制御できる最小の0.05mmにしておきます。 切削方向はX,Y,X+Yの3種類がありますが、通常はX+Yを使います。 Nゲージの20m車の側板で10時間くらいです。
9 画像準備中 完成
出来上がったパーツを捨て板から慎重に剥がします。 特に、透明プラ板で窓ガラスパーツを作った時は傷をつけないよう気をつけます。 また、透明プラは硬くてもろいので薄い部分がしならずに割れることがあります。


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